2018 児童文芸表紙のことば

2018年度の雑誌『児童文芸』の表紙の言葉を担当しておりますので、掲載させていただきます。



雑誌『児童文芸』2018年度

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『児童文芸2・3月号表紙の言葉』
「胡蝶の舞」

長い冬も終わり冷たい風は山間をぬけ、春の穏やかな陽ざしを連れて来ました。
花の香りにさそわれて愛らしく遊ぶ蝶。 雅楽の音色も華やかに童の舞が始まります。
児童文芸の愛読者のみなさまの心に残る楽しい表紙になります様、願いをこめて描かせていただきたいと思います。
一年間どうぞよろしくお願いいたします。

『児童文芸4・5月号表紙の言葉』

ある日の森の中。男の子は、動物たちと大きな声で歌の練習をしていました。
色と形のハーモニーが、ひとつになって、森の鈴蘭の小さな鐘が、幸せの再来を告げています。
鈴蘭を贈られた人には、幸せが訪れると言われている5月のパリ。
スケッチの旅の思い出は、花束で溢れて・・・。
皆さまにも鈴蘭が届きますように・・・。

『児童文芸6・7月号表紙のことば』
「魔法の傘」

雨ににじむ窓の外。
雨音に耳を澄ませて見つめていると、不思議な世界の扉が開きました。
魔法の傘をさしたウサギが出発の汽笛を鳴らすと、景色はいつしか虹のかなたへ。
Let’s go to the Wonder world!

『児童文芸8・9月号の表紙のことば』

遠い夏の日。私は、水族館の小さな水槽で、『ピョン、ピョン』と泳ぐ恐竜のような、羽ばたくドラゴンに出逢いました。
すっかり夢中になって水槽のガラスに頭をつけていると「いつまで見てるのー」と、待ちくたびれた夫の声が聞こえて来ました。
あの日のドラゴン、竜のおとし子は時空を超え、小さな少女を乗せて、私のキャンバスの中に。ヨットの白い帆は、風をうけ大海原へと。羅針盤は、我が家の番犬パスカルです。

『児童文芸10・11月号の表紙のことば』
「秋晴れの杜」

秋晴れの神宮の杜は、七五三の祝着姿の親子で華やいでいました。
おごそかな祈祷儀式に緊張しながら、私達家族も参列していました。
すべての神事が終わり、ほっとしたその時です。「これ、なーにー?」。紙の破れる大きな音と「あ!あー」という私の声が社務所中に広がって。
記念写真には、セロテープで修整してもらった千歳飴を手にした、やんちゃな息子の満面な笑顔が焼きついています。